家に帰ったら、あなたは誰ですかと妻が言った。
悪夢の中の台詞ではありません。
2026年7月5日にスタートしたテレビ朝日系日曜夜10時15分のドラマ『マイ・フィクション』は、そんな恐ろしい展開が、第1話からいきなり突きつけられる作品です。
玉森裕太さん主演、舞台は犯罪ゼロを誇る不気味なほど平和な町。「原作の漫画や小説があるのでは?」「最終回はどうなるの?」という疑問を抱えたまま毎週観ている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、第1話〜7話のあらすじを整理したうえで、原作の有無と脚本家の作風、最終回に向けた考察仮説まで一気にお届けします。
2026年8月16日放送の第7話「二宮はなぜ”伊川正樹”に生まれ変わったのか」の考察も追記しました。先に読みたい方はマイ・フィクション第7話の考察からどうぞ。
先が読めないからこそ怖い、完全オリジナル脚本の面白さと一緒にどうぞ。
- 第1話〜最新話のあらすじと、各話で判明した新事実
- 原作の有無と、完全オリジナル脚本である理由
- 脚本家・山岡潤平さんの作風とテーマ
- 記憶改ざんの正体と、町ぐるみの監視体制
- 主要人物の関係と、残された謎
- 最終回の考察仮説と、タイトルの意味
- 『マイ・フィクション』あらすじ ネタバレで振り返る衝撃の展開
- 原作なしの『マイ・フィクション』ネタバレ考察と最終回の結末を予想する
- 原作は漫画・小説・韓国ドラマリメイクではない
- 【コラム】原作なしドラマがSNSを熱くする理由
- 脚本家・山岡潤平の作風からドラマの結末を読む
- なりすまし男の正体と「記憶書き換え」仮説3選
- マイ・フィクション第2話の考察|覚えていた人と「岡崎史也」の謎
- マイ・フィクション第3話の考察|由梨と賢人を忘れた伊川、浮かび上がるDNA鑑定の衝撃
- マイ・フィクション第4話の考察|真弓の正体は殺人犯、そして眠る室谷という人物の謎
- マイ・フィクション第5話の考察|記憶改ざんは実在した、ペルソナ・シフト・プログラムという答え
- マイ・フィクション第6話の考察|すべてを操っていたのは主人公自身だった
- マイ・フィクション第7話の考察|二宮祐介はなぜ「伊川正樹」に生まれ変わったのか
- 最終回の結末予想 タイトル「マイ・フィクション」が意味するもの
- まとめ:原作なしだから怖い『マイ・フィクション』あらすじ・最終回
『マイ・フィクション』あらすじ ネタバレで振り返る衝撃の展開
第1話「転落事故」から始まる存在消去のあらすじ

主人公の伊川正樹(玉森裕太)は、事件件数ゼロ・連続1100日達成を誇る平和すぎる町「森沼ネクスタウン」で暮らす介護士です。
老人ホーム「はるなぎ園」で穏やかに働きながら、結婚6年目の妻・真弓(宮澤エマ)と文鳥のピョートルとともに、文字どおり絵に描いたような幸せな日常を送っていました。
「しかしながら、……第1話にして、この完璧な幸せはあっけなく崩壊してしまいます。」
ある日、伊川は帰り道で謎の男・津村大輔(野村周平)と目が合った瞬間、激しい頭痛に見舞われます。
身の危険を感じた伊川は逃げ出しますが、よろめいて川へ転落し、そのまま意識を失ってしまいます。
1週間後、病院のベッドで目を覚ました伊川が自宅へ戻ると、そこには自分になりすまして暮らす別人がいました。

なりすまし男の正体は、なんと介護施設の同僚だった多田義孝(ジャンボたかお)。
「なんでジャンボたかおが玉森裕太と入れ替わる事が出来たの……?」という視聴者の混乱は、第1話放送直後のXでかなり広まっていました。
(部屋に飾られた写真も丸ごとジャンボたかおにすり替えられています。伊川の記憶では、ピョートルは結婚記念日の2日後に死に、庭に埋葬したはずでした。)
しかも妻・真弓も職場の同僚も、誰一人として伊川のことを覚えていません。
多田が「伊川正樹」として認識されている。伊川の記憶や妻への感情は完全に残っているのに、社会の側がひとりの人間の存在をまるごと書き換えてしまっている。
そこが、このドラマのいちばん怖いところだと感じました。
途方に暮れた伊川が頼ったのが、転落事故後に病院で偶然出会ったシングルマザーの二宮由梨(森川葵)です。
由梨は伊川の話を真剣に聞いてくれる、唯一の存在でした。
そして第1話のクライマックス。カメラが由梨の部屋を映したとき、画面には2年前に事故死したという彼女の夫の遺影が映し出されます。
「……その顔が、伊川と瓜二つだったのです。」

伊川が由梨のアパートを訪れたわけではありません。カメラがただそこを映し出した、それだけのこと。しかし、それだけで視聴者に強烈な違和感と恐怖を植え付ける、見事な演出でした。
登場人物の相関と「誰が信頼できるか」がわからない構造
このドラマの緊張感は、敵と味方の境界線がまったく見えないことにあります。
整理すると、主要な登場人物は以下のような関係性を持っています。
- 伊川正樹(玉森裕太):介護士。存在を消された主人公
- 伊川真弓(宮澤エマ):正樹の”妻”として暮らし、事故後は多田を「夫」と認識していたが、第4話で正体は殺人犯・石野奈々美と判明。タクシーで逃走中に降車し行方不明に
- 二宮由梨(森川葵):シングルマザー。正樹を助けるが、夫の遺影が正樹と瓜二つ
- 津村大輔(野村周平):7年間服役していた前科者。第2話で元警察官と判明。正樹の転落事故に関与している可能性大
- 香坂睦美(国仲涼子):現役の刑事。津村とは元同僚の関係と第2話で判明。津村が出所した直後から彼に寄り添っている
- 多田義孝(ジャンボたかお):正樹に成り代わった人物。施設長として「伊川正樹」を名乗っている

由梨が正樹に強い視線を向ける理由
津村が「伊川を見つけました」と刑事の香坂に報告する意味。
多田が自ら進んで成り代わったのか、それとも仕組まれたのか。
「誰を信じればいいかわからない」という感覚のまま、次の話へ引き込まれていく設計になっています。
森沼ネクスタウンという「管理された平和」の違和感

第1話の伏線でいちばん大きいのは、「森沼ネクスタウン」という町そのものだと感じています。
事件ゼロが1100日続く完璧に平和な町。それなのに、ひとりの住民の存在がまるごと書き換えられても、町の秩序は微塵も揺れません。
「……この平和、ちょっとおかしくないか。」
そこに、月に一度の無料定期検診が絡んできます。
伊川が転落事故の当日も受診していたこの検診が、単なる健康管理ではない何かとつながっているのではないか。そう疑い始めると、町の「平和さ」がじわじわと気持ち悪く見えてきます。
「平和すぎる町=何かが管理されている」という構図は、視聴者のあいだでも最も盛り上がっている考察です。
【コラム】「犯罪ゼロの理想都市」はなぜ怖いのか
原作なしの『マイ・フィクション』ネタバレ考察と最終回の結末を予想する
原作は漫画・小説・韓国ドラマリメイクではない

結論からいうと、『マイ・フィクション』に原作漫画や小説、韓国ドラマのリメイクは存在しません。
公式に発表されている通り、本作は山岡潤平さんが手がける完全オリジナル脚本のサスペンスラブストーリーです。
「雰囲気が韓国ドラマっぽい」「NetflixのSFサスペンス的な世界観だから、WEB小説や韓国漫画が原作では?」という予想が放送前からSNSで見られました。でも、それも含めて日本オリジナルです。
「……ということは、正解を知っている人間がこの世にいない、ということでもある。」
これが、原作ありドラマとの根本的な違いです。
【コラム】原作なしドラマがSNSを熱くする理由
近年、原作ありドラマが「改変」をめぐって批判を受けるケースが続きました。その反動なのか、完全オリジナル脚本ドラマへの視聴者の信頼と期待が高まっている気がします。
原作がないということは、毎週Xの考察がそのまま「公平な予想」として楽しめます。正解を先取りできる人間がいない分、全員がほぼ同じ立場で謎を追えるのです。
それが、このドラマのSNS熱を高めている理由のひとつではないでしょうか。
脚本家・山岡潤平の作風からドラマの結末を読む

本作の脚本を手がけているのは、山岡潤平さん(1983年生まれ)です。
山岡さんは「世にも奇妙な物語」でドラマ脚本家としてキャリアをスタートさせ、「GTO」シリーズ、「GTOリバイバル」(2024年)、「フォレスト」(2025年)、「プライベートバンカー」(2025年)などを手がけてきた、テレビ朝日系との縁も深い脚本家です。日本脚本家連盟スクールの講師でもあります。
Wikipediaの人物紹介によると、山岡さんは「人物造形には球体をイメージしており、人間は今見えている部分と相反するものも持ち合わせており、軸が変わることでまた違う面を見せるもの」と考えているとのこと。
「……これ、かなり重要なヒントだと思います。」
「今の伊川が悪で、別の視点から見た伊川が別の顔を持つ」可能性。または「なりすまし男の多田にも別の内面がある」可能性。
人物の「別の面」が物語の転換点になる設計を好む脚本家だとすれば、単純な勧善懲悪で終わる結末にはならないはずです。
また、「GTOリバイバル」が現代のSNS問題(暴露系インフルエンサー)をテーマとして取り込んでいたように、山岡脚本は「今の社会が抱える問題」を物語の核に置く傾向があります。
「記憶の書き換えで平和な町を維持する」という設定も、監視社会や情報操作といった現代的な問いと直結しています。
その読み方をすると、最終回で正樹が「選ぶ」のは、元の生活への帰還ではなく、自分なりの真実かもしれません。
なりすまし男の正体と「記憶書き換え」仮説3選
現時点での有力な考察仮説を整理してみます。あくまで1話情報と公式発表をもとにした予想です。第2話を踏まえた答え合わせは後述します。
説1:正樹こそが本来の”偽物”だった(記憶植え付け説)

月に一度の無料検診を通じて、住民の記憶が少しずつ「調整」されていたとしたら。正樹が信じている結婚生活や日常そのものが、植え付けられた記憶に基づいている可能性があります。
第1話で正樹の自宅のセキュリティがあっけないほど甘かったのも、「そもそも正樹の家ではなかった」から、という読み方もできます。
説2:津村大輔が黒幕の組織犯行説

7年間服役していた前科者の津村が出所した直後に現れ、伊川の転落事故と接触している。津村が刑事の香坂に「伊川を見つけました」と報告しているシーンは、津村が組織の末端として動いていることを示唆しています。
森沼ネクスタウンを管理する何らかの組織が、不都合な存在を消しているというシナリオです。
説3:妻・真弓が自らなりすましを受け入れた(意図的黙認説)

真弓が「見知らぬ男」として正樹を突き放すシーンは、演技であった可能性も否定できません。
何らかの理由で正樹の存在を消すことに加担しているとしたら、最終回に向けて最も感情的に重い展開になります。
ラブストーリーの側面から見ると、「愛した相手に裏切られた、でもその相手を愛している」という矛盾が物語の核心になりそうです。
どれが正解に近いか、まだ誰にもわかりません。それがオリジナル脚本の面白さです。
マイ・フィクション第2話の考察|覚えていた人と「岡崎史也」の謎
2026年7月12日に放送された第2話では、第1話で積み上がった違和感の正体に少しずつ輪郭が見えてきました。
ここからは第2話で新たに判明した情報を整理しながら、第1話の時点で立てた仮説がどう動いたのかを考察していきます。
第2話のあらすじ整理|生きていたピョートルと「事件件数0・1109日」
自分が夫であると必死に訴える正樹(玉森裕太)ですが、真弓(宮澤エマ)の冷ややかな視線は変わりません。
さらに彼を絶望させたのは、結婚記念日の直後に死んだはずの愛鳥・ピョートルの存在でした。かつて自らの手で埋葬したはずの庭を狂ったように掘り返す正樹。しかし、そこに亡骸はなく・・・

「伊川正樹」として立ちはだかる多田義孝(ジャンボたかお)から逃げた伊川が駆け込んだ先は交番には、「事件件数0・1109日達成」の掲示。すがるような思いで駆け込んだ交番にすら、不気味な空気感を感じます。
町の『優しさに隠された異常性』がじわじわと正樹を追い詰めていく演出に、観ているこちらも背筋が凍るような回でした。
行き場を失った伊川は二宮由梨(森川葵)に連絡を取り、彼女の家に身を寄せることになります。
ここから物語は「由梨の亡き夫」という新たな軸に踏み込んでいきます。
ちなみに第1話時点の掲示は「1100日」でした。伊川の昏睡していた1週間を含めて日数がきちんと進んでいることになり、町の中では時間だけは正常に流れているようです。
はるなぎ園のおばあちゃんだけが伊川を覚えていた意味
第2話で個人的にいちばん心を動かされたのが、はるなぎ園の入所者のおばあちゃんが伊川のことを覚えていた場面です。

妻からも同僚からも存在を消された伊川にとって、初めて「自分を知っている人」が現れた瞬間でした。
ただ、考察の視点で見ると、この場面はかなり重要な手がかりになりそうです。もし森沼ネクスタウンで住民の記憶が何らかの形で操作されているのだとしたら、なぜ彼女だけが例外だったのか。
高齢の入所者という立場を踏まえると、「記憶の操作が効きにくい人がいる」あるいは「操作の対象から漏れた人がいる」という可能性が浮かびます。
周囲の記憶が書き換えられている側なのか、伊川の記憶が作られた側なのか。その判定材料として、彼女の存在は今後も効いてくるのではないかと考えています。
由梨の亡き夫・二宮祐介と津村大輔はどちらも元警察官
由梨の口から語られたのは、死別した夫が伊川と瓜二つだったという事実でした。夫の二宮祐介は元警察官で、現場検証の際にトラックに突っ込まれて亡くなったとされています。
事故として処理されているものの、現場検証中という状況を考えると、何かを知ったために消されたのではないかという見方もできそうです。
さらに第2話では、伊川を追う津村大輔(野村周平)も元警察官であり、香坂睦美(国仲涼子)とは元同僚の関係だったことが分かりました。

警察関係者が二人も物語の中心にいるという構図は、森沼ネクスタウンの「事件件数ゼロ」という看板と無関係ではない気がします。
一方で、元警察官のはずの津村がなぜ殺人犯として服役していたのかは、現時点でまったく説明されていません。本当に罪を犯したのか、何かを背負わされたのか。津村の過去は今後の大きな謎として残りました。
伊川の中にある「岡崎史也」の記憶は誰のものか
第2話最大の新情報が、伊川の中に「岡崎史也」という別の男性の記憶が存在していたことです。
自分の人生を疑ったことのなかった伊川にとって、これは「周囲がおかしい」から「自分の記憶もおかしいかもしれない」へと問題が反転する決定的な出来事でした。

SNSの考察では、伊川の記憶は複数の人物の記憶を寄せ集めたものではないか、あるいは亡くなった二宮祐介の体に別人の記憶がインストールされた存在が伊川なのではないか、といった説が広がっています。
伊川と二宮祐介が瓜二つという設定も、この方向の考察と噛み合います。
もちろん現段階では断定できませんが、「岡崎史也」という固有名詞がわざわざ提示された以上、この名前の人物が今後実体を持って物語に関わってくる可能性は高いとみています。
第1話と同じラストシーンの不気味さ|再インストール考察
そして第2話のラスト。伊川が鼻歌を歌いながらはるなぎ園から帰宅し、家では真弓が笑顔で迎える。これは第1話冒頭とほぼ同じシーンの反復でした。
夢や回想として描かれたのではなく、現実の続きとして提示されたように見えるのがこのラストの怖いところです。

あれほど壊れたはずの日常が、何事もなかったかのように元に戻っている。まるで伊川の記憶やストーリーそのものが、もう一度インストールし直されたかのような感覚を受けました。
この描写を素直に受け取るなら、伊川の「幸せな日常」は何度でも上書きできる、つまり誰かの管理下で再生されているフィクションだという解釈が成り立ちます。
タイトルの「マイ・フィクション」が指すものが、ここでかなり具体的に示されたのではないでしょうか。
第1話の記憶書き換え仮説3選を第2話で答え合わせ
第1話の時点で立てた仮説のうち、第2話を見て最も勢いを増したのは説1の「正樹こそが本来の偽物だった(記憶植え付け説)」です。

別人の記憶「岡崎史也」の存在、二宮祐介と瓜二つの顔、そして日常が丸ごとリセットされたようなラスト。どれも、伊川の人生が人工的に構築されたものである可能性を指し示しているように見えます。
ただし、はるなぎ園のおばあちゃんが伊川を覚えていたという事実は、「伊川がこの町で実際に生きてきた時間」の存在も同時に示しています。
すべてが植え付けなら、彼女の記憶に伊川が残っている説明がつきません。伊川の記憶のどこまでが本物で、どこからが作られたものなのか。その境界線こそが、第3話以降の最大の焦点になりそうです。
マイ・フィクション第3話の考察|由梨と賢人を忘れた伊川、浮かび上がるDNA鑑定の衝撃
2026年7月19日に放送された第3話では、伊川の記憶が正しかったことが証明される一方で、新たな別の記憶消失と、物語の根幹を揺るがすDNA鑑定の結果が明らかになりました。
ここからは第3話で判明した情報を整理しながら考察していきます。
第3話のあらすじ整理|「事件件数0・1111日達成」と取り戻した日常

はるなぎ園でもらった小銭入れの中から、真弓とのツーショット写真を見つけた伊川は、自分の記憶が間違っていなかったことに安堵します。
真弓に会いに行って二人の思い出を語り、翌日からは以前と同じように「伊川正樹」として日常を取り戻しました。町の掲示は「事件件数0・1111日達成」に更新され、表面上は平穏な暮らしが戻ったように見えます。
逆転現象|今度は伊川が由梨と賢人を忘れていた

ところが、伊川を心配して森沼ネクスタウンを訪ねてきた二宮由梨(森川葵)に対して、伊川は彼女のことも、息子の賢人のことも、存在そのものを忘れていました。
前日まで身を寄せていたはずの記憶すら残っていません。
第2話では真弓が伊川を忘れ、第3話では伊川が由梨を忘れる。この構造は、記憶の消去や書き換えが特定の人物に対して選択的に行われていることを示しているように見えます。
自然な記憶喪失というより、誰かが意図的に「消す相手」を切り替えているという読み方ができそうです。
由梨の伯父・藤谷治は脳科学研究者|黒幕候補として浮上?

記憶を忘れられた由梨は、伯父の藤谷治(佐戸井けん太)に相談します。劇中で専門的な手がかりが明示されたわけではありませんが、藤谷が大学で脳科学を研究しているという設定そのものが気になるところです。
記憶操作というこのドラマの核心テーマと、脳科学研究者という肩書きが無関係とは思えません。
現時点では単なる相談相手の域を出ていませんが、今後、藤谷が記憶操作の技術面に関わる人物として物語の中心に浮上してくる可能性は十分にありそうです。
伊川の自宅に仕掛けられた隠しカメラ

第3話でもうひとつ大きかったのが、伊川が自宅の異変に気づく場面です。
夜中にコップを落として割ってしまった伊川がスマホのライトで足元を照らしたとき、テーブルライトの反射でレンズらしき光を見つけます。家中の至るところに隠し監視カメラが仕掛けられていたのです。
伊川は起きてこようとする真弓を制止し、ひとりで静かに片付けますが、その後は寝室でも周囲を気にして眠れない様子を見せます。
そして場面は監視する側のパソコン画面へ切り替わり、家中の複数の映像が映し出されているカットで締めくくられました。伊川が異変に気づいたことは、監視している何者かにもすでに伝わっている可能性が高そうです。
これまで「町ぐるみで管理されている違和感」として考察してきた内容が、隠しカメラという具体的な形で可視化された回だったといえます。
津村のDNA鑑定|伊川と二宮祐介は生物学的に同一人物?
第3話最大の新情報が、津村大輔(野村周平)によるDNA鑑定です。津村は由梨の家に上がり込み、息子の賢人に亡き父・二宮祐介の写真を見せてもらうという形で接触。
その後、電気シェーバーなど祐介の遺留品からDNAを採取した様子が描かれ、公園で伊川が使ったカップとストローを誰かが持ち去る場面もありました。警察内で「DNA鑑定の依頼を受けた」という会話もあり、これらはすべて津村の鑑定に向けた動きだったと考えられます。
後日、津村は由梨に、伊川と亡き夫・二宮祐介のDNAが一致したことを伝えます。

由梨は「そんなはずない」「夫の遺体を見た」「伊川さんが私の夫なんですか」「なんで私たちのことを忘れたんですか」と強く動揺しますが、津村は「俺が突き止めるから何もしないで」と由梨を制し、単独で調査を進める姿勢を見せました。
顔が似ているというレベルではなく、DNAレベルで伊川と二宮祐介が同一人物である可能性が示されたことは、物語の前提を大きく揺さぶる情報です。
死んだはずの人物と生きている伊川が生物学的に同じだとすれば、単なる記憶の書き換えを超えた、もっと根本的な仕掛けがこの町にはあるのかもしれません。
記憶書き換え仮説3選を第3話で再検証

DNA一致という情報を踏まえると、説1の記憶植え付け説はさらに勢いを増したように見えます。
伊川の体そのものが二宮祐介であり、そこに別人の記憶がインストールされているのだとすれば、岡崎史也という別人の記憶の存在にも説明がつきます。
また、自宅に張り巡らされた隠しカメラの存在は、説2の組織犯行説を強く裏づける材料です。個人の思いつきでできる規模の監視体制ではなく、森沼ネクスタウンそのものを管理する組織が存在すると考えるのが自然になってきました。
一方で説3の妻の意図的黙認説は、やや後退したように感じます。真弓が伊川を忘れたことも、伊川が由梨を忘れたことも、外部から一方的に操作されている印象が強くなってきたためです。
ただし、真弓自身の内面はまだほとんど描かれていないため、完全に否定はできません。
マイ・フィクション第4話の考察|真弓の正体は殺人犯、そして眠る室谷という人物の謎
2026年7月26日に放送された第4話では、DNA鑑定の衝撃も冷めやらぬ中、物語がさらに大きく動きました。ここからは第4話で判明した情報を整理しながら考察していきます。

第4話のあらすじ整理|由梨に詰め寄られ拒絶する伊川
「あなたはわたしの夫です」。由梨がひとりで伊川に詰め寄る場面から第4話は動き出します。しかし記憶のない伊川の口から出たのは「いい加減にしてくれよ!」という拒絶とも混乱ともつかない言葉でした。
DNAが一致していても、記憶が伴わなければ人は他人を「自分」だと受け入れられない。この一言に、記憶というものの重みが凝縮されていたように思います。
津村の告白|「あの女も伊川真弓じゃない」

番組後半、再び伊川の家を訪れた由梨の前に津村も現れます。津村が伊川に「あの女も伊川真弓じゃない」という一言で、物語は一気に加速しました。
三人は車に乗り込み、真弓の正体について話し合うことになります。会話の端々から、亡き二宮祐介が、何らかの事件に巻き込まれていたらしいことも見えてきました。
まだ断片的な情報ですが、伊川の人生が壊れた原因そのものに近づいている感触があります。
一本の電話で発覚した衝撃の真実|真弓の正体は殺人犯・石野奈々美
真弓の正体が判明する経緯も印象的でした。素性の分からない記者らしき男から津村に一本の電話が入り、そこで初めて「真弓=石野奈々美」という事実が明かされます。
捜査機関の調べではなく、外部の人間からの情報提供という形でこの町の秘密が漏れてきたことに、ある種の生々しさを感じました。
伊川が信じて疑わなかった「妻・真弓」が、実は別人の記憶を植え付けられた(あるいはなりすました)殺人犯だったとすれば、由梨だけでなく伊川自身の人生の土台までもが揺らぐことになります。
第1話の「なりすまし男」多田義孝の一件が、実は氷山の一角に過ぎなかったことが、ここでようやく見えてきました。
真弓の逃走|タクシーを降りて姿を消す

正体が発覚した真弓は、タクシーに乗り込み町を出ようとします。
しかし運転手が何者かから連絡を受け「駅に向かっています」と話しているのを聞き、警戒したのか「ここで降ります」と告げてタクシーを降りてしまいます。
降りた場所はどこかの住宅街の道路で、詳しい位置は分かりません。この時点で真弓の行方は分からないまま話数が終わっています。
タクシー運転手が何者かと連絡を取り合っていたこと自体、真弓の逃走ルートすら監視・把握されていた可能性を示しています。
第3話の隠しカメラ、そして今回の運転手の不審な動き。この町では、逃げようとする人間の行動すら筒抜けになっているのかもしれません。
須藤夫妻の不審な行動|伊川夫婦を監視していた存在
真弓の姿が見えなくなった直後、須藤夫妻が慌てた様子で車に乗り込み、彼女を探しに向かう場面がありました。この一連の行動から、須藤夫妻はかねてから伊川夫婦を監視する立場にあったと考えられます。
タクシー運転手の不審な動きと合わせて考えると、須藤夫妻はその監視網の一部、あるいは管理者側の人間である可能性が高そうです。
記憶書き換え仮説3選を第4話で再検証

真弓の正体と須藤夫妻の存在は、説2の組織犯行説をより強固なものにしています。
殺人犯を「妻」として住民の記憶に定着させ、監視役の夫婦まで配置し、逃走経路まで把握する。これは個人の犯行では到底成立しない規模の仕掛けです。
一方で、説1の記憶植え付け説も生きています。
二宮祐介が事件に巻き込まれたことと、伊川の中にあった「岡崎史也」の記憶、そして今回明らかになった真弓の正体。これらが同一の組織による「記憶と身元の付け替えシステム」の産物だとすれば、すべてがひとつの線でつながります。
説3の妻の意図的黙認説は、この段階でほぼ成立しなくなりました。真弓自身が「本物の伊川真弓」ではなかった以上、黙認していたのは真弓ではなく、真弓を演じさせていた何者かということになります。
衝撃のラストシーン|香坂が向かった秘密施設と眠る室谷

そして第4話最大の引きが、ラストシーンです。これまで謎の刑事として動向が読めなかった香坂睦美(国仲涼子)が、地下のような秘密の施設へと足を踏み入れます。
そこにあったのはベッドで眠り続ける一人の男・室谷(演:吉村界人)の姿でした。
これまで名前すら出てこなかった「室谷」という人物が、なぜ秘密施設で眠らされているのか。香坂は保護しているのか、それとも管理する側の人間なのか。
現時点では何も分かりませんが、この人物が記憶操作の技術そのものに関わる鍵を握っている可能性は高そうです。第5話でこの謎がどう動くか、大きな注目ポイントになりました。
マイ・フィクション第5話の考察|記憶改ざんは実在した、ペルソナ・シフト・プログラムという答え
2026年8月2日に放送された第5話「作られた夫婦、嘘の思い出」では、これまで積み上げられてきた謎の中心にあった「記憶の改ざん」が、思い込みでも比喩でもなく実在する技術だったと明かされました。ここからは第5話の流れを整理しながら考察していきます。
第5話のあらすじ整理|児童養護施設で襲われた奈々美を救出

前回姿を消した真弓=石野奈々美は、亡き夫の実家に立ち寄り、包丁を持ち出していました。一方の津村は伊川と由梨を連れて須藤夫妻の車を追跡し、たどり着いた先はある児童養護施設。そこには奈々美の一人娘が預けられていました。
記憶を取り戻した奈々美なら、娘に会いに来る。その読みどおり姿を現した奈々美に須藤夫妻が襲いかかりますが、伊川たちがなんとか救出に成功します。三人は奈々美をホテルへ連れて行き、ようやく本人の口から真実を聞くことになりました。
7年前の冤罪と朦朧とした記憶|その場にいた香坂睦美

奈々美が語った7年前は、あまりに理不尽な内容でした。帰宅すると夫が死んでいて、否認したにもかかわらず自分が捕まり、刑務所に入ることになったといいます。
そして服役中のある日、食事をとったあとで意識が朦朧とし、車椅子に乗せられて運ばれた断片的な記憶が残っている。その場面に居合わせた人物として名前が挙がったのが、刑事の香坂睦美(国仲涼子)でした。
第4話のラストで秘密施設へ入っていった香坂の行動が、ここで7年前の出来事と一本につながります。彼女は捜査する側ではなく、最初から仕組みの内側にいた人物だったことになります。
奈々美はすでに記憶を取り戻していた|多田を探るための演技

第5話最大の驚きは、奈々美がとうに石野奈々美としての記憶を回復していたという事実です。きっかけはピョートルの死で、そこから頭痛とともに奈々美時代の記憶が浮かび始めたといいます。
決定的だったのは、多田義孝(ジャンボたかお)から「伊川正樹が死んだ」と聞かされた瞬間。すべてを思い出した彼女は、多田こそ自分が連れて行かれた場所にいた男であり、記憶改ざんに関わった人物だと気づきます。
それでも奈々美は多田を伊川だと信じ込んでいるふりを続け、彼のカバンに盗聴器を仕込んでいました。第2話・第3話で描かれた「幸せそうな夫婦」の姿は、正体を探るための奈々美の演技だったわけです。
伊川に向かって「あなたを忘れたふりをするしかなかった」と謝る場面は、この作品でいちばん切ないやり取りでした。しかも彼女は多田にスタンガンで気を失わされた際に再び記憶をいじられており、それでも奈々美としての記憶は消えなかったといいます。
ニューロヴァイス社と『ペルソナ・シフト・プログラム』の正体
津村は刑事時代の後輩・辻元晴人(三浦獠太)に一連の事情を打ち明けます。そこで語られたのが、記憶を改ざんされているのは伊川と奈々美だけでなく、津村が殺したとされている室谷隆敏(吉村界人)も同じだという見立てでした。
そして改ざんされた人たちは、医薬品メーカー・ニューロヴァイス社が開発した薬を服用させられていること、香坂がそれを手引きしている可能性があることも共有されます。

番組が公開している第6話のあらすじによれば、この技術の名は『Persona Shift program(ペルソナ・シフト・プログラム)』。記憶移植技術を用いて無期懲役囚を別人として社会復帰させる極秘プロジェクトで、8年前に警察上層部から協力を要請された香坂は、当初は人権侵害だと猛反発していたそうです。
「犯罪ゼロの町」の正体が、更生ではなく人格の付け替えによって成立していた実験場だったという読みが、ここでほぼ裏づけられた形になりました。
刑務所から消えた無期懲役囚9人|香坂が担当した事件のリスト
辻元が警察内部で調べ上げた資料も衝撃的でした。香坂が担当し、殺人で無期懲役の判決を受けた9人が、そろって刑務所から姿を消しているというのです。その中には室谷隆敏も含まれていました。

さらにネット上には、犯罪者の記憶を書き換えて社会復帰させれば刑務所にかかる費用が浮くという書き込みがあり、実際に計画が進んでいると盛り上がるスレッドまで存在していました。制度としてはあまりに乱暴な発想ですが、だからこそ生々しさがありました。
伊川の記憶はなぜ戻らないのか|「津村さんも信じちゃだめです」
由梨はアルバムを持ち込み、プロポーズの日のことまで話して聞かせますが、伊川の記憶は戻りません。
奈々美が記憶を取り戻したのに伊川が戻らないのは、薬の効き方に個人差があるのか、それとも伊川に施された処置がより深いものだったのか。ここは第6話で明かされる見込みです。

そのうえで伊川は、津村を初めて見たとき一瞬だけ記憶が戻った気がしたと打ち明け、「あの人は人を殺している」と告げます。津村がもっとも協力的な人物である一方で、いちばん疑わしい人物でもある構図は、第5話でも崩れていません。
由梨が奈々美に差し入れをして「お子さんに会えるといいですね」と声をかける場面も印象的でした。愛はもうない、あるのは嘘の思い出だけ、と自分に言い聞かせるような由梨の言葉に、サブタイトル「作られた夫婦、嘘の思い出」がそのまま重なります。
記憶書き換え仮説3選を第5話で再検証

説1の記憶植え付け説は、ここで仮説ではなく事実として確定しました。記憶移植技術が実在し、伊川も奈々美もその被験者だったのですから、答え合わせは済んだことになります。
説2の組織犯行説も裏づけられました。ただし黒幕は津村ではなく、ニューロヴァイス社と警察上層部という、より大きな枠組みでした。香坂は実行を担った一人ではあっても、8年前は反発していた側です。とはいえ津村についても、伊川の証言が残っているぶん完全に白とは言えません。
説3の妻の意図的黙認説は、形を変えて生き残りました。奈々美は記憶を取り戻したうえで黙っていたのですから、黙認は事実です。ただしそれは共犯としてではなく、多田の正体を探るため、そして伊川を守るための沈黙でした。
衝撃のラストシーン|津村に突っ込んできた車

ラストは、津村が香坂に電話をかけようとした瞬間、猛スピードの車が突っ込んでくるという強烈な引きでした。その衝突音を、電話を受ける側の香坂が聞いていたという演出も不気味です。
真相にいちばん近づいた人物が消される。この流れが本当に実行されたのなら、資料を渡した辻元にも危険が及びます。第6話では7年前の事件の担当刑事だった香坂の過去が本格的に描かれるとのことなので、津村と辻元の安否と合わせて注目したいところです。
【コラム】”考察兄弟”がドラマ本編に登場
第5話には、多田義孝を演じるジャンボたかおの相方・レインボーの池田直人がサプライズ出演しました。役柄は児童養護施設に出入りする業者で、奈々美の娘の写真を撮る場面に関わっています。第6話にはKis-My-Ft2の二階堂高嗣もゲスト出演すると発表されました。公式YouTubeなどで熱心に考察を披露してきた二人が本編に入ってくるという流れは、原作なしドラマの盛り上げ方としてかなり贅沢だと思います。
マイ・フィクション第6話の考察|すべてを操っていたのは主人公自身だった
2026年8月9日に放送された第6話「すべてを操った”誰か”」では、これまで積み上げられてきた「誰が伊川の記憶を書き換えたのか」という謎に、想像を超える答えが用意されていました。
ここからは第6話の流れを整理しながら考察していきます。

第6話のあらすじ整理|香坂睦美と消えた無期懲役囚たち
7年前、奈々美(宮澤エマ)が夫殺しの罪を着せられた事件を担当していた刑事は、香坂睦美(国仲涼子)だったことが分かります。
さらに、香坂が担当した無期懲役囚9人が獄中から姿を消しており、その中には津村(野村周平)が殺害したはずの室谷隆敏(吉村界人)も含まれていました。
香坂に真相を確かめようとした津村は、その直後に猛スピードの車に襲われます。これは第5話ラストの答え合わせとなる展開でした。
一方、奈々美は単独で香坂の元を訪れ、冤罪や記憶改ざんへの関与を問い詰め、娘のもとへ帰りたいと訴えますが、直後に昏倒させられ連れ去られてしまいます。
伊川(玉森裕太)は津村と共にGPSでアジトを特定し、ニューロヴァイス社の研究所へ乗り込み、香坂から、室谷が奈々美の夫を殺害した事実を隠すために奈々美を殺人犯に仕立てたという告白を引き出します。
伊川=二宮の正体|黒幕は主人公自身だった

第6話最大の衝撃は、伊川正樹=二宮祐介自身が、実はペルソナ・シフト・プログラムを推進する側の人間であり、香坂と協力関係にあったという事実です。
香坂を問い詰めていたはずの伊川は、直後に津村の首へ薬剤を注射して意識を奪います。そこに現れた多田(ジャンボたかお)が親しげに声をかける場面から、伊川が組織側の内部の人間だったことがはっきりと示されました。
由梨(森川葵)には事件が解決したとだけ説明し、記憶を消す準備を進める伊川。すべてを裏で操っていたのは主人公自身だったという事実こそが、サブタイトルの意味だと考えられます。
記憶書き換え仮説3選を第6話で再検証

説1の記憶植え付け説は、伊川自身が仕組んだ側だったことでほぼ確定的になりました。
説2の組織犯行説は、津村ではなく伊川こそが内部の人間だったことで、これまで考えていたよりも根が深いことが分かりました。
説3の妻の意図的黙認説は、由梨には当てはまらない一方、伊川自身が正体を隠して由梨や奈々美と過ごしていたという、新しい形の”沈黙”に置き換わった印象です。
第7話への引き|なぜ二宮は自らの記憶を書き換えたのか
エンディングでは、伊川に薬剤を打たれて意識を失い、部屋に閉じ込められていた津村が目を覚まし、二宮の名を繰り返し叫ぶ場面が描かれます。その声を室谷が聞いているという不穏な引きで幕を閉じました。
玉森裕太さんは次回でさらに衝撃的な事実が明かされるとコメントしており、8月16日放送の第7話では、二宮がなぜ自らの記憶を改ざんしたのかという核心に迫る展開が予想されます。
全8話のうち残り2話、物語はいよいよ大詰めです。
マイ・フィクション第7話の考察|二宮祐介はなぜ「伊川正樹」に生まれ変わったのか
2026年8月16日に放送された第7話では、記憶を取り戻した二宮祐介(玉森裕太)が、由梨(森川葵)と賢人のもとへ帰宅するところから物語が動き出しました。ここからは第7話の流れを整理しながら考察していきます。
第7話のあらすじ整理|由梨に隠された嘘と、香坂からの新たな取引

二宮は「Persona Shift programは廃止された」「津村大輔(野村周平)は殺人罪で逮捕され、石野奈々美(宮澤エマ)は娘と新生活を始めた」と由梨に説明します。しかしこれはすべて嘘でした。実際には津村と奈々美は、ニューロヴァイス社の施設に監禁されたままだったのです。
二宮は二人の身柄を差し出す代わりに、由梨と賢人の安全を確保しようとしていました。
しかし由梨に隠れて香坂睦美(国仲涼子)と密会し、新たな協力を要請されます。その内容は、8年前に室谷隆敏が起こした無差別殺傷事件に巻き込まれた娘・ゆず季に関するものでした。
二宮はなぜ「伊川正樹」に生まれ変わったのか|第1話冒頭とつながる伏線回収

第7話最大の焦点は、2年前に二宮祐介がなぜ別人「伊川正樹」として生まれ変わったのかという、この物語そのものの出発点への答えでした。
第1話冒頭で描かれた「存在を消された伊川」という衝撃の導入が、二宮自身が仕組んだ選択の結果だったことが明かされ、第1話の伏線が回収される重要な回となりました。
単なる黒幕の自己保身ではなく、二宮が伊川正樹として生きる選択をした背景が明かされ、由梨と賢人を守る意図が示唆されました。
津村と由梨の衝撃の過去|「7年前、俺たちは結婚するはずだった」

施設を脱出した津村と奈々美でしたが、今度は賢人が室谷に誘拐されるという事件が発生します。救出に向かった一行でしたが、室谷が投げた鉄パイプによって棚が倒れ、賢人が負傷、病院へ搬送される事態になりました。
賢人はB型Rhマイナスという稀少な血液型で輸血が必要となり、津村が「俺もBのRhマイナスです」と申し出る場面が描かれました(実際の輸血には血液製剤が使われています)。
賢人の回復後、由梨が二宮に真相を問いただそうとしたそのとき、津村が現れ「それは…7年前、俺たちは結婚するはずだった」と衝撃の告白をします。
津村と由梨がかつて婚約関係にあったという事実に、視聴者からは「賢人は津村の子では」といった驚きと困惑の声が相次ぎました。
第8話(最終回)への引き|由梨の記憶改ざんと、二宮の本当の目的

エンディングでは、由梨の記憶がなぜ、どのように改ざんされたのかという核心が次回に持ち越されました。二宮が由梨に語る「衝撃の真実」によって、由梨の二宮への感情は愛情から憎しみへと変わっていくと予告されています。
すべてを操っていた二宮の本当の目的、そして津村・由梨・奈々美と娘のこれからが描かれる最終回(第8話)は、2026年8月23日放送予定です。全8話のうち、いよいよ残り1話。物語は最終回を迎えます。
最終回の結末予想 タイトル「マイ・フィクション」が意味するもの

「フィクション(fiction)」を日本語にすると、「虚構」や「作り話」という意味になります。
タイトルに「マイ(私の)」がついていることで、「私の虚構」「私だけの作られた世界」というニュアンスが生まれます。
「……じゃあ、正樹が信じてきた人生は、誰かが作った”私の作り話”なのか?」
この問いへの答えが、最終回のテーマになると思っています。
考察記事の中には、「正樹が最終的に元の生活へ戻るというより、作られた幸せの正体を知って、自分の意思で新しい道を選ぶ」という読み方があります。
これは脚本家・山岡さんの「人物の軸が変わることで別の面を見せる」という作風とも一致します。
また、別の見方もあります。仮に正樹の記憶がすべて植え付けられたものだったとしても、そのなかで育まれた真弓への愛情は本物の感情ではないか。
フィクション(虚構)の中で芽生えた感情が、やがてリアル(現実)を超えるという逆説。それこそが、タイトル『マイ・フィクション』が最終回で明かそうとしている意味ではないかという考察があります。
サスペンスとして始まり、ラブストーリーとして着地します。そのふたつが最終回で交差したとき、タイトルの意味がガラッと変わります。そういう作品の匂いがしてなりません。
追記(第7話まで観た上での更新):第8話では、由梨の記憶改ざんの真相と二宮の”本当の目的”がついに明かされることが予告されています。由梨の二宮への感情が「愛情から憎しみへ」変わっていくという公式の予告も出ており、単純なハッピーエンドでは終わらない可能性が高まりました。最終回の放送は2026年8月23日です。
まとめ:原作なしだから怖い『マイ・フィクション』あらすじ・最終回
改めて、この記事でお伝えしたことを整理します。
- 第1話〜第3話:存在を消された伊川、なりすまし男・多田の正体、そして二宮祐介とのDNA一致が判明
- 第4話:真弓の正体は殺人犯・石野奈々美
- 第5話:記憶改ざんは実在の技術だった
- 第6話:黒幕は主人公・伊川(二宮祐介)自身だったと判明
- 第7話:二宮が「伊川正樹」に生まれ変わった理由が判明。津村と由梨がかつて婚約関係にあったことも発覚
- 黒幕はニューロヴァイス社と警察上層部
- 原作はなく、山岡潤平さんの完全オリジナル脚本
- 単純な勧善懲悪では終わらない作風
- 記憶植え付け説と組織犯行説は確定、妻の黙認説も成立
- 最終回でタイトルの意味が変わる可能性
玉森裕太さんはこの作品の台本を読んで思わず「なんだこれは!?」と言ったと公式インタビューで語っています。
その感覚は、第1話を見た視聴者の多くが共有している感覚だと思います。原作がないということは、毎話放送後に全員が同じ立場で考察できるということです。
「正解を最初に知っているのは、脚本家の山岡さんだけ。」
この記事も各話放送後に随時更新していきます。
※本記事の最終回予想・考察はすべて公式発表済み情報と放送済みの内容(第7話まで)をもとにした筆者の独自見解です。実際の放送内容と異なる場合があります。最終回放送後に確定版へ更新予定です。




映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』や小説『1984年』でも繰り返し使われてきたモチーフがあります。「完璧に管理された平和な街」という設定です。
人間が恐怖を感じるのは、暴力からだけではありません。「自分の意思の外で最適化された世界」に気づいた瞬間の、あの奇妙な冷たさからも恐怖は生まれます。
森沼ネクスタウンが放つ独特の不気味さも、まさにこの『管理された平穏』がもたらす冷徹さに起因していると言えます。