「発達障害を抱えた裁判官って、どんな物語なの?」「この先、どう展開していくのか?」
NHK総合で毎週火曜夜10時から放送中の『テミスの不確かな法廷』。松山ケンイチさん主演のこの法廷ドラマが、いま大きな注目を集めています。

この記事では、すでに放送された第1話・第2話の内容を振り返りつつ、直島翔さんの原作小説をもとに、今後の展開や最終回がどうなるのかを考察していきます。
【この記事の内容について】
- 第1話・第2話の内容:放送された事実に基づいて解説します
- 第3話以降・最終回の展開:原作小説や公式情報をもとにした「考察」として書いています
- ドラマオリジナルの展開もあるため、実際の放送とは異なる可能性があります
ドラマの結末を先に知りたくない方はご注意ください。
- 第1話・第2話の詳しいあらすじ
- 主人公・安堂清春の発達障害の特性
- 原作小説の構成と今後描かれる事件
- 第3話以降の展開予想(公式情報含む)
- 最終回の結末予想(3つのシナリオ)
- 「テミスの不確かな法廷」タイトルの意味
【2026年NHKドラマ】テミスの不確かな法廷 第1話・第2話ネタバレあらすじと最終回結末を原作から考察!
テミスの不確かな法廷の基本情報
作品概要
放送情報
- 放送局:NHK総合「ドラマ10」枠
- 放送開始日:2026年1月6日(火)
- 放送時間:毎週火曜 夜10:00〜10:45
- 全8回予定
- 再放送:毎週金曜 午前0:35〜1:20(木曜深夜)
原作・スタッフ
- 原作:直島翔『テミスの不確かな法廷』(KADOKAWA)
- 脚本:浜田秀哉(『イチケイのカラス』『ブルーモーメント』)
- 演出:吉川久岳(ランプ)、山下和徳、相良健一、富澤昭文
- 音楽:jizue
- 制作統括:橋立聖史(ランプ)、神林伸太郎(NHKエンタープライズ)、渡辺悟(NHK)
主な出演者
- 松山ケンイチ(安堂清春役)
- 鳴海唯(小野崎乃亜役)
- 恒松祐里(落合知佳役)
- 山崎樹範(古川真司役)
- 齋藤飛鳥(八雲恭子役)
- 市川実日子(秋川朝子役)
- 和久井映見(山路薫子役)
- 遠藤憲一(門倉茂役)
この作品の特徴

『テミスの不確かな法廷』の最大の特徴は、主人公がASD(自閉スペクトラム症)とADHD(注意欠如多動症)という発達障害を抱えた裁判官であることです。
主人公・安堂清春は任官7年目の特例判事補。幼少期から自分の特性を周囲に隠し、「普通」であろうと努力してきました。しかし、空気を読まない発言や突発的な行動が、法廷内外で混乱を引き起こします。
一方で、彼の特性ゆえの「細部へのこだわり」や「パターンの違いへの気づき」が、誰も見抜けなかった事件の矛盾を明らかにしていきます。
公式サイトによると、安堂は「法律だけは個人の特性に関わらず変わらないルールだから」という理由で裁判官を目指しました。法律を学ぶことで自分も社会の一員になれると信じたのです。
【第1話】放送済みの内容を振り返り

第1話のあらすじ
事件の概要
東京から前橋地方裁判所第一支部に赴任してきた裁判官・安堂清春(松山ケンイチ)。彼の担当する最初の事件は、前橋市長候補の茂原孝次郎が襲われた傷害事件でした。
被告人は江沢卓郎(小林虎之介)という22歳の青年。NHK公式サイトによると、江沢は「ガソリンスタンドでアルバイトをする青年」で、「市長に対する傷害および詐欺未遂の罪で検察に起訴され」ました。
事件の経緯
- 江沢はタクシーに当たり屋をして、乗っていた茂原を殴打
- 茂原は左手首骨折の重傷を負った
- 当初、江沢は容疑を認めていた
- しかし初公判で突然否認に転じる
安堂の異例の判断
初公判で江沢と弁護人・浜之上博信(八十田勇一)との間に信頼関係がないことを察知した安堂は、なんと裁判官権限で弁護人を解任してしまいます。これは法廷では極めて異例の事態です。
代わりの弁護人として、東京から前橋にやってきたばかりの新人弁護士・小野崎乃亜(鳴海唯)が就任します。
事件の真相
安堂は独自に事件を調査し、江沢の行動の裏にある真実を見抜きます。
江沢の姉は、茂原の壮行会に参加していた医師たちが適切に対応しなかったため、脳梗塞で亡くなっていました。この事実を知ったタクシー運転手の藤山が江沢に伝え、江沢は姉の死の原因を作った茂原に復讐するために事件を起こしていたのです。
さらに背景には、茂原が進めた土地開発で江沢の実家を含む農家が犠牲になったという事情もありました。江沢は情報源である藤山を庇うため、多くを語ろうとしなかったのです。
第1話で描かれた安堂の特性

第1話では、安堂の発達障害の特性が丁寧に描かれました。
安堂の行動の特徴
- 法廷で貧乏ゆすりをする(落ち着かない様子)
- 突然の弁護人解任という衝動的な判断
- 裁判所の外で独自に事件を調査する(本来は裁判官がすべきでない行動)
- 細かい矛盾やパターンのずれに気づく観察力
精神科医の山路薫子(和久井映見)は、安堂が幼少期に診断して以来、経過を見守り続けている主治医として登場しました。安堂にとって、心を許せる唯一の存在です。
【第2話】放送済みの内容を振り返り

第2話のあらすじ
事件の概要
第2話では「傷害事件を起こした高校生・栗田(山時聡真)の弁護を担う小野崎(鳴海唯)。現場調査中に裁判官・安堂(松山ケンイチ)と偶然に遭遇し、被告人に不利な真実に辿り着く」という展開が描かれました。
栗田奈央は、名門私立・橙陽台学園のバスケットボール部に所属する高校3年生です。
事件の状況
- 栗田が他校のバスケ部OBを突き飛ばし、昏睡状態に追い込んだ
- 栗田は傷害罪で起訴された
- 栗田は「突き飛ばしたのは正当防衛だった」と主張
小野崎の葛藤
弁護人を務める小野崎は、当初は栗田の主張する正当防衛を信じていました。しかし、目撃者の証言に違和感を覚え、現場へ調査に向かいます。
そこで偶然、不審者扱いされていた安堂と遭遇。二人は同じ疑問に行き着いていましたが、その先に待っていたのは被告人・栗田に不利な真実でした。
小野崎は大きな選択を迫られます。「依頼人の利益を守るか、真実を取るか」──弁護士としての職業倫理と、人間としての誠実さの間で揺れ動くのです。
第2話で描かれたテーマ
第2話では、第1話とはまた違った角度から「正義とは何か」という問いが投げかけられました。
考えるべきポイント
- 弁護士は依頼人に不利な真実を知ったとき、どうすべきか
- 裁判官と弁護士、それぞれの立場での「正義」の違い
- 被告人を守ることと、真実を明らかにすることは両立するのか
安堂と小野崎という、立場の異なる二人が同じ真実にたどり着く過程が印象的でした。
【原作情報】テミスの不確かな法廷 原作小説の構成
ここからは、原作小説の情報をもとにした内容になります。ドラマとは展開が異なる可能性があることをご了承ください。
原作は3つの短編で構成されている
直島翔さんの原作小説『テミスの不確かな法廷』は、3つの独立した短編で構成されています。
原作の構成
- 第一話「カレンダーボーイ」:市長候補襲撃事件(江沢卓郎の事件)→ドラマ第1話に相当
- 第二話「恋ってどんなものかしら」:女性教師の夫殺害事件
- 第三話「擬装」:「娘は誰かに殺された」と訴える父親の事件
それぞれの事件は独立していますが、共通して描かれるのは安堂の成長と、「人間の心」を理解していく過程です。
なお、原作の舞台は「Y地裁」(山口県を想起させる描写)ですが、ドラマ版では前橋地裁第一支部に変更されています。
原作のテーマ:「正義の不確かさ」
タイトルの「テミス」は、ギリシャ神話に登場する正義の女神のことです。彼女は目隠しをして天秤を持ち、誰に対しても公平に正義を量る象徴とされています。
しかし、この作品のタイトルは『テミスの不確かな法廷』です。
原作が描く「不確かさ」
- 証拠は揃っていても、真実を示しているとは限らない
- 人間の記憶は曖昧で、証言は必ずしも正確ではない
- 法律で裁けることと、道徳的に正しいことは別物
- 「正義」は人によって異なる
安堂は、感情の機微を読み取ることが苦手であるからこそ、客観的な事実や論理に基づいて「不確かなもの」を「確かなもの」へと導こうとします。
しかし、裁判を重ねる中で、「法律だけでは裁ききれない人間の心」という不確かな領域に触れていくのです。
【考察】NHK公式情報から予想する第3話以降の展開

公式サイトで公開されている今後の事件
NHK公式サイトによると、今後以下のような事件が描かれることが公表されています。
第3話・第4話で描かれる事件(公式情報)
運送会社「八御見運送」のドライバー・佐久間が、業務中の事故で通行人を巻き込んで死亡。娘の四宮絵里(伊東蒼)は、過重労働が原因だとして会社を相手に民事訴訟を起こします。
しかし、会社側は佐久間の過失を主張。四宮の弁護人は穂積英子(山本未來)が務めます。穂積は、「伝説の反逆児」と呼ばれた裁判長・門倉茂(遠藤憲一)の訴訟指揮に期待します。
一方、安堂は自らの特性ゆえのミスで公判に影響を及ぼしてしまい、裁判官を続けるべきか悩みはじめるという重要な展開が待っています。
この事件では、「父は法律に殺された」と訴える娘の姿が描かれ、法律と正義の狭間で苦しむ人々の姿が浮き彫りになるでしょう。
原作をもとに予想される今後の事件
原作には他にも重要な事件があります。ドラマに取り入れられる可能性がある事件を考察します。
原作第二話「恋ってどんなものかしら」
ほほ笑みながら夫殺害を告白する女性教師の事件。一見単純に見える事件の裏に、どんでん返しが待っている物語です。この事件で、安堂は初めて「恋をする」という感情に触れることになります。
原作第三話「擬装」
自殺と判断された娘の死について、父親が「誰かに殺された」と主張する事件。この事件は、証拠と真実のズレ、そして父親の愛情が深く描かれます。
これらの事件がドラマでどう描かれるか、あるいはドラマオリジナルの事件が追加されるかは、今後の放送を待つしかありません。
【考察】ドラマ最終回はどうなる?3つのシナリオ

原作小説は短編集なので、明確な「最終回」という形ではありません。そのため、ドラマがどのような結末を迎えるかは、制作側の判断次第です。
シナリオ1:原作の雰囲気を大切にした「余韻を残す」エンディング
原作のテーマである「正義の不確かさ」を最後まで貫く形です。
予想される展開
- 最後の事件は解決するが、すべてが丸く収まるわけではない
- 安堂は裁判官として、また一人の人間として成長した姿を見せる
- 「正義とは何か」を視聴者に問いかけるような余韻のある終わり方
- 小野崎や他のキャラクターとの関係性に変化が見られる
このパターンなら、原作ファンも納得できる深みのある結末になるでしょう。ただし、「スッキリしない」と感じる視聴者もいるかもしれません。
正直なところ、脚本の浜田秀哉さんは『イチケイのカラス』でも余韻を残す終わり方をしているので、このパターンの可能性は高いと思います。
シナリオ2:「再審請求」を軸にした感動的なエンディング

続編『テミスの不確かな法廷 再審の証人』(2025年12月22日発売)の内容を取り入れる可能性です。
予想される展開
- 死刑判決を受けた被告人の再審請求が最終事件
- 検察側証人として安堂の父が出廷
- 父と息子の関係性、安堂の過去が明らかになる
- 安堂が「正義のために戦う」ことを改めて決意する
このパターンなら、家族ドラマとしての要素も加わり、感動的な最終回になる可能性があります。
シナリオ3:ドラマオリジナルの「続編を匂わせる」エンディング
全8回という限られた話数を考えると、すべての事件を描き切れない可能性もあります。
予想される展開
- 安堂の成長を描きつつ、まだ解決していない課題を残す
- 小野崎や他のキャラクターとの関係性が深まる
- 「次なる事件」を予感させるような終わり方
- スペシャルドラマや続編制作の可能性を残す
このパターンなら、視聴者は「続きが見たい!」と思い、今後の展開に期待できます。
【考察】ドラマ版と原作の違いを予想
すでに見られる違い
第1話・第2話の時点で、いくつかドラマオリジナルの要素が見られます。
ドラマオリジナルの要素
- 舞台がY地裁から前橋地裁第一支部に変更
- キャラクターの肉付けが丁寧(特に小野崎や門倉の描写)
- 安堂の日常生活の描写が詳しい
- 弁護士・小野崎の存在感が大きい
- 喫茶店など、地域のコミュニティが描かれている
今後予想されるドラマオリジナル展開
脚本の浜田秀哉さんは、『イチケイのカラス』などでも知られるヒットメーカーです。おそらく以下のような展開が加わるのではないでしょうか。
予想されるオリジナル要素
- 安堂の過去エピソード
なぜ彼が裁判官を目指したのか、子ども時代の経験などが描かれる可能性があります。
公式サイトでは「法律だけは個人の特性に関わらず変わらないルールだから。法律を学ぶことで自分も社会の一員になれると信じた」と書かれています。この信念がどう形成されたのか、深掘りされるでしょう。 - 周囲の人々の変化
安堂と関わることで、門倉(遠藤憲一)、落合(恒松祐里)、小野崎(鳴海唯)、八雲(齋藤飛鳥)たちがどう変わっていくかも重要なポイントです。
特に落合は、公式サイトによると「冷静かつ理論的な思考を身上とし、感情を排した判断こそ裁判官のあるべき姿だと信じている」人物ですが、安堂との交流で変化していくことが予想されます。 - 発達障害への理解を深める描写
原作以上に、ASDやADHDの特性について丁寧に描かれる可能性があります。視聴者が「こういう感覚なんだ」と理解できるような演出が期待できます。
松山ケンイチさん自身、制作発表会で「役作りのためにグループケアの現場を見学した時、否定や批判のない空気の中で、皆さんが安心して話している姿がとても印象的でした」と語っています。 - 恋愛要素の追加
原作では安堂が初めて「恋」という感情を抱く場面がありますが、ドラマではさらに発展する可能性もあります。
【考察】「テミスの不確かな法廷」というタイトルの意味

「テミス」とは誰か
テミスは、ギリシャ神話に登場する法と正義をつかさどる女神です。
テミスの象徴
- 目隠し:誰に対しても公平であること
- 天秤:証拠を量り、公正に判断すること
- 剣:不正を断ち切る力
世界中の裁判所や法律関連の施設で、テミスの像を見かけることがあります。
なぜ「不確かな」法廷なのか
原作者の直島翔さんは、このタイトルに深い意味を込めています。
「不確かさ」が示すもの:
天秤は、載せられた証拠の重さを測ることはできます。しかし、それが真実の重さとは限らないのです。
想像してみてください。料理で材料を量るとき、デジタルスケールは正確に数字を示しますよね。でもそれは、載せられたものの重さを測っているだけで、「それが本当に必要な材料か」「それが新鮮か腐っているか」は判断できません。
法廷もまったく同じなのです。
作品が描く三つの「不確かさ」
- 証拠の不確かさ
物的証拠は存在しても、それが真実を示しているとは限りません。証拠は「解釈」によって意味が変わります。 - 人間の不確かさ
証人は嘘をつくかもしれない。記憶は曖昧かもしれない。裁判官も弁護士も検察官も、完璧ではない人間です。 - 正義の不確かさ
法律で裁けることと、道徳的に正しいことは必ずしも一致しません。では、本当の「正義」とは何なのでしょうか?
安堂は、感情を読み取ることが苦手だからこそ、客観的な事実に基づいて判断しようとします。しかし、裁判を重ねる中で、「法律だけでは測れない人間の心」という不確かな領域に触れていくのです。
まとめ:テミスの不確かな法廷 あらすじとネタバレ、最終回を考察
ここまでのおさらいです。
確実にわかっていること
- 第1話:江沢卓郎の市長襲撃事件が描かれた
- 第2話:高校生・栗田奈央の傷害事件が描かれた
- 第3話・第4話:運送会社の過重労働訴訟が描かれる予定
- 全8回の放送予定
- 原作は直島翔さんの3つの短編で構成された小説
- 主演は松山ケンイチ、任官7年目の特例判事補・安堂清春役
考察として予想されること
- 原作の他の事件(女性教師の事件、「娘は殺された」と主張する父親の事件)が描かれる可能性
- 続編『再審の証人』の内容が取り入れられる可能性
- ドラマオリジナルの展開や、キャラクターの深掘りが期待できる
- 最終回は「余韻を残す」「感動的」「続編を匂わせる」などのパターンが考えられる
この『テミスの不確かな法廷』の最大の魅力は、単なる法廷ドラマではないという点です。
作品が問いかけるもの
- あなたにとって「正義」とは何ですか?
- 法律と道徳が対立したとき、どちらを選びますか?
- 「普通」とは何でしょうか?誰にとっての「普通」でしょうか?
- 人を理解するとは、どういうことでしょうか?
これらの問いに、簡単な答えはありません。だからこそ、毎週火曜夜10時の放送は見逃せません。
最後に、
この記事では、放送済みの第1話・第2話の内容と、NHK公式サイトの情報、そして原作情報をもとにした今後の展開予想をお届けしました。
繰り返しになりますが、第3話以降の詳細な内容や最終回については、原作や公式情報をもとにした「考察」です。ドラマは原作とは異なる展開になる可能性が十分あります。
- 主人公は任官7年目の裁判官・安堂清春
- ASDとADHDを抱えながら正義を追求
- 第1話は市長襲撃事件を扱った
- 第2話は高校生の傷害事件が題材
- 第3話は運送会社の過重労働訴訟
- 原作は3つの短編で構成された小説
- 続編『再審の証人』も発売済み
- 最終回は余韻を残す可能性が高い
- ドラマオリジナル展開も期待できる
- 毎週火曜夜10時NHK総合で放送中





想像してみてください。ずっと「普通」であろうと努力してきた安堂が、自分の父と法廷で向き合う。これ以上にドラマチックな展開があるでしょうか。